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原発関連ニュース

原発安全指針に「明らかな誤り」…班目氏が陳謝
読売新聞 2月15日(水)20時49分配信
  内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は15日、国会の「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」(委員長=黒川清・元日本学術会議会長)に参考人として出席し、原発津波対策や全電源喪失などに関する国の安全指針について、「瑕疵(かし)があったことは認めざるを得ない。おわび申し上げたい」と陳謝し、指針の抜本的な見直しが必要との認識を示した。

 班目氏は従来の指針の問題点に関して、「津波に対して十分な記載がなかったことや、原発電源喪失は『長時間は考えなくていい』と書くなど、明らかな誤りがあった」と指摘した。

 そのうえで、「諸外国で(厳しい安全指針が)検討されている時に、日本ではそこまでやらなくていいという言い訳ばかり時間をかけて、意思決定ができにくいシステムになっている。そのあたりに問題の根っこがあるのではないか」と語り、構造的な問題があるとの認識を示した。

 今回は事故調査委にとって初の本格的なヒアリングとなった。班目氏のほか、経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長も参考人として出席し、「(原発事故への)備えができていないままに今回の事故が生じてしまった。規制当局としても問題があった」と述べ、安全対策が不十分だったと認めた。

安全指針に欠陥あった…班目委員長が謝罪
日本テレビ系(NNN) 2月15日(水)21時26分配信
 国会に設置されている福島第一原子力発電所事故の調査委員会は15日、原子力安全委員会・班目委員長らからヒアリングを行った。この中で班目委員長は、これまでの国の安全指針に欠陥があったことを認め、謝罪した。

 班目委員長「今まで発行した安全指針の中に、瑕疵(かし)があったことは認めざるを得ない。原子力安全委員会を代表しておわび申し上げたいと思います」

 参考人として出席した班目委員長は、原発の安全対策などを示した国の指針が全電源喪失などの深刻な事故への対策を想定していなかったことを挙げ、指針そのものに欠陥があったことを認めた。また、原発を設置する場所などの基準を示した指針についても、「福島第一原発事故のように広い範囲に放射性物質が拡散することを前提としていない」として、「抜本的な改定が必要だ」と述べた。

 終了後、記者会見した調査委員会・黒川委員長は、原子力安全委員会について「国民の安全を守る組織としての意識が希薄だとわかった。新しい組織の在り方についても提言していきたい」と語った。