Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

前山忠-4

1966年の秋か67年の春休みに前山忠に連れられて山下菊二と前田常作を訪問したことがある。前田さんのアトリエにあった雑誌で見たと同じ作品のシリーズ、山下さんのフクロウとの同居などナマの画家の有り様を初めて見聞し記憶に強く刻まれている。
前山さんはこの頃に(GUN結成前)にかなりの回数単独でその頃の雑誌、BTなどに取り上げられている作家を訪問している。
さて今日は、GUN結成の前夜の時期、その景気付け行われた新潟県最初と思われるハプニングである。ちなみに、1967年の5月に前山忠個展がルナミ画廊で開かれ、BT5月号に特集の一つに「ハプニングとは何か」がある。
以上を踏まえて、今日の掲載資料は前山忠が受け止めたハプニング論とその実践ということになろう。





この時、私は大学4年で高田高校で教育実習中。そこで生徒を教えるというよりは逆に教えられていた。美術コースではない実習生仲間の何人かを誘って前山忠ハプニングを見た。そのハプニングは前山の友人の女性がモデルで徐々に包帯を巻いて行くプロセスが見せ所だった。暗いところでライティングされた仮設のステージみたいな画廊の一方の壁をバックに行われた。その時にハーフサイズのカメラで撮影している。ネガは紛失。その写真は「新潟現代美術家集団GUの軌跡」に掲載してある。