Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

「泉」のこと

明日(14日)は、朝早くから出かける予定です。そこで、今日は2つ目の書き込みです。
現代美術を目指して以来、デュシャンの「泉」のことを、自分なりに咀嚼しようとしてきましたが、どうしてよいか満たされない分からないままできました。

この作品を実際に見たのは、といっても最初の作品は「作品紛失」です。これまで軽井沢の「セゾン美術館」「横浜美術館」「サンフランシスコMOMA」、そして、昨秋の「ポンピドゥー・センター」でと4回見ました。写真はポンピドゥー・センターでの展示のものです。ライティングが本当に素晴らしく、影が美しく計算されていました。
さて、自分なりに、咀嚼しようとして試みたのが次の作品です。

なお、これは新潟市袋津のエムスタジオで昨年(8/3〜24)の開催された「アート・ウォッチング 2008」展へ出品した4点の中の1点です。ホームセンターで買ってきた男性用の小便器に自分のサインを入れてみました。作品と呼べるものではありませんが、サインを入れた時ちょっとした快感でした。また、音楽のカバーに近いことではと思ったわけです。アート・ウォッチングは赤瀬川原平さんの「トマソン芸術」がルーツで、いくらやっても「トマソンの内」です。その意味で、本格的な興味・関心を持つことができなかったので、この企画の趣旨を少しずらしとらえています。この作品を今は、私のギャラリーで常設展示しています。