Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

新聞より:レベル7へ

1.福島原発事故最悪「レベル7」保安院発表 チェルノブイリ並み
産経新聞 4月12日(火)11時3分配信
 東京電力の福島第1原子力発電所の事故で、原子力安全・保安院は12日、国際的な基準に基づく事故の評価を、最悪の「レベル7」に引き上げると発表した。これまで暫定的に「レベル5」としていたが、原子炉や使用済み燃料プールの冷却機能が失われ、広い範囲で人の健康や環境に影響を及ぼす大量の放射性物質が放出されていることを重視した。「レベル7」は、旧ソ連で1986年に起きたチェルノブイリ原発事故と同じ評価。

 原子力安全委員会はこれまでに、福島第1原発からは最大で1時間当たり1万テラベクレル(1テラベクレル=1兆ベクレル)の放射性物質が、数時間にわたり放出されたと試算していた。安全委では、現在は同1テラベクレル以下になったとしているが、INESの評価では、放射性のヨウ素131換算で、外部への放射性物質の放出量が数万テラベクレル以上である場合はレベル7に当たるとしている。

 原子力施設で起きた事故は、原子力安全・保安院が、原発事故の深刻度を示す「国際評価尺度(INES)」に基づいて、レベル0から7までの8段階で評価している。
 保安院は、福島第1原発の1号機から3号機について、先月18日、32年前の1979年にアメリカで起きたスリーマイル島原発での事故と同じレベル5になると暫定的に評価していた。ただ、これまでに放出された放射性物質の量がレベル7の基準に至ったため、評価を見直すことにした。

2.福島第1原発 浪江の累積放射線14ミリシーベルト超す
毎日新聞 4月12日(火)1時5分配信
福島第1原子力発電所周辺の累積線量結果

 文部科学省は11日、福島県内の先月23日から10日までの累積放射線量が、福島第1原発から北西約30キロの浪江町の国道399号沿いで14.48ミリシーベルトになったと発表した。

【福島第1原発】20キロ圏外に「計画的避難区域」指定

 都道府県に設置するモニタリングポスト(自動観測局)は、福島県で11日午後2時時点の1時間当たりの大気中放射線量が通常値を超える2.1マイクロシーベルトとなり、他の6都県でも同日午後5時時点の線量が通常値を超えた。原発から20〜60キロ離れた福島県内54カ所の屋外で11日午前6時〜午後4時6分にかけて実施したモニタリングカー調査では、1時間当たりの大気中放射線量は0.1〜53.5マイクロシーベルトだった。【篠原成行】
3.静岡新聞より
東電社長、謝罪で福島入り 知事は再び面会拒否(4/11 14:47)

 東日本大震災と福島第1原発事故の発生から1カ月が経過したのを受け、東京電力清水正孝社長は11日、福島市を訪れた。福島県民に謝罪するため佐藤雄平知事に面会したいと意向を伝えたが、知事は拒否した。
 県は「優先すべきは原発事故の収束に全力を尽くすことだ」との知事の考えを東電側に伝えたという。
 清水社長は県庁内の知事室を訪問。佐藤知事は不在で「気持ちを伝えに参りました」と名刺を置いていった。その後、県庁内に設置された原子力災害対策の拠点「オフサイトセンター」に立ち寄った。清水社長は「原発の事故で国民、福島県民の皆さまに大変ご苦労をおかけし、心からお見舞いを申し上げる」と述べた。
 これに関連し、経済産業省の西山英彦審議官は「東電の最高責任者として、原発各号機の状況をどう思っているか、将来の展望も含め分かる範囲で説明し、被害を受けている方々への誠意を示してもらえたらいい」と記者会見で述べた。
 清水社長は事故後も佐藤知事に面会を求めたが、知事は「県民の怒りと不安は極限に達し、受ける状況ではない。社長以下、死力を尽くして事態の収拾に当たるべきだ」と拒否した。
 清水社長が公の場に姿を見せるのは3月13日の記者会見以来。体調を崩し、入院した時期もあった。
4.被災者支援に100億円基金 三菱商事、社員寮提供も

2011年4月12日19時32分(asahi.com

 三菱商事は12日、東日本大震災の被災者支援を目的に、4年間で計100億円を送る「復興支援基金」を設立すると発表した。

 この基金をもとに、災害遺児や高齢者、就学困難の学生らを資金面で支援する。独身寮や研修施設なども住宅として提供する。

 これとは別に、小林健社長ら全執行役員56人が今年度の役員賞与の10〜30%を義援金として送ることも決めた。