赤い服の謎、大阪市長も首かしげ 19体もいつ誰が?
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作品名「姉妹」
作品名「渚」
作品名「ボジョレーの娘」
大阪市のメーンストリート、御堂筋沿いに置かれたブロンズ像19体に赤い服を着せたのは誰か。平松邦夫市長も26日の会見で「まさにミステリー」。
大半はサイズもぴったりで、撤去は3人がかりで約1時間。担当者は「着せるにも相当時間がかかったはず。1人では無理では」と「犯人像」を想像する。
市は9月、御堂筋でアートイベントを催す。「彫刻に傷もなく、罪には問わない。名乗り出てイベント一緒にやりまへんか?」と平松市長。
御堂筋「赤い服」ミステリー 夜中にせっせと着せ替えか
赤い服を着せられた御堂筋の彫刻=大阪市提供
赤い服を着せられた御堂筋の彫刻=大阪市提供
大阪市は25日、御堂筋の歩道に置いたブロンズ彫刻の人物像19体に、赤い服のようなものが着せられていたとして、大阪府警東署に通報したと発表した。壊されるなどの被害はなく、市の担当者は「夜中から明け方にかけて着せたのだろうが、相当手間がかかったはず」と話している。
市によると、赤い服が着せられていたのは御堂筋の淀屋橋交差点〜心斎橋交差点にある29体のうちの19体で、ほとんどが女性像。出勤途中の会社員が見つけ、午前9時過ぎに市職員が現場を確認。3人がかりで約1時間かけて撤去したという。
服はワンピースタイプで、同じ赤の染料で染めた布を使い、それぞれの彫刻の大きさに合わせて作られたと見られるという。担当者は「誰が、何のためにこんな手の込んだことをしたのか見当がつかない」。
何者かに赤い服が着せられた大阪
・御堂筋のブロンズ彫刻=大阪市提供
大阪のメーンストリート・御堂筋に並ぶブロンズ彫刻の人物像19体に25日朝、赤い服が着せられているのが見つかり、平松邦夫・大阪市長は26日の記者会見で「被害届は出さない。パフォーマンスやアートの場はほかに用意しているので一緒にやりませんか」と述べ、“犯人”に名乗り出て、市が展開する芸術活動に参加するよう求めた。
歩道上の29体の彫刻のうち、高村光太郎やロダンらが作った少女や婦人像19体に、それぞれサイズに合わせて作った布製の服が着せられているのを沿道の企業関係者が発見。像に損壊はなく、市職員3人が1時間がかりで撤去した。
この件の感想を問われた平松市長は「19体にそれぞれメッセージがあるようでミステリーを感じる。たぶん単独では無理」と推理。また、市が9月に御堂筋でデザインイベントを催すことに触れ、「(類似のことを)勝手にやってしまわれた印象。どういう方がなぜやったか、意図を知りたい」と述べた。
(2011年7月26日23時13分 読売新聞)
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