Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

活動始め(個展に向けて−1)

今のところで今年の活動の一番大きなものはギャラリー湯山での個展です。7月からであり、半年かけて準備することになります。今の時点での構想を記しておきます。この個展への取り組みの過程をこのブログで公開、検証しつつ進んで行きます。

堀川紀夫個展 仮題「from Plan to Project」
会場 ギャラリー湯山 (十日町市松之山)
会期 2013年7月13日(土)〜8月25日(日)の土、日、祝(15日間)

■ 会場である松之山のギャラリー湯山は特異な空間である。それは2006年の大地の芸術祭で設置された前山忠の作品「視界シリーズ」が屋外に2点、屋内に1点恒久設置されているからである。屋外の一点は高さ150cmくらいの石柱に小さなのぞき穴が空いてもので、説明が無ければ庭の一部にとけ込んでしまうような大きさの作品である。他の2点は身体を包み込む大きなフレームであり、訪れる人を否が応でも包み込み、その視界を制御する。このような移動不可能な作品が設置されているギャラリーは他に見たことは無い。このギャラリーを使うにはそれなりの戦略が必要である。その意味で自ずと、前山忠作品を借景することになる。
■ さて、展示作品のことである。テーマとして仮題「from Plan to Project」とする。私を飛躍させた1969年に始まる作品のタイトルが「The Shinano River Plan」そして、2006年に提唱して5年連続5回開催してきたネットメディアを生かした国産美術展が「Blue Sky Project」である。このPlanからProjectへの間には40年以上の歳月がある。「from Plan to Project」に実体としての作品と作品生成の過程での非実体的な広がりという意味を込めたい。この歳月の期間にも小さな試みが沢山あった。これらの中で立体として形象化された作品群に焦点を当て、回顧的な内容を含め集大成的な展示とする。
■ 1999年に大地の芸術祭と関わりを始め、夏場の作家として3回、そして2008年に中里貝野地区から始まり松代に会場を転じている冬の「雪アート」には5年連続出品している。この関わりの過程で作家として再構築を果たして来たと考えている。この雪アートで初回から継続しているのが「雪国ロマン:山ぞりプロジェクト」であり、ここでもProjectというキーワードを使用している。
■ それから、私は美術教師を生業として来た。その教育活動の一環として実現、各学校に残して来た作品もかけがえの無い私の作品に位置づいている。

以上の視点から、ギャラリー湯山での私の個展を構成したいと考えている。具体的には彫刻、立体。各地にある野外作品等のマケット。インスタレーション、借景アート、旧作、新作プロジェクト構想等。