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時差ニュース(東電の虚偽説明)

東電、国会事故調に虚偽説明 原子炉建屋「暗い」と調査断念させる
産経 2013.2.7 12:13

東京電力福島第1原発の1号機=2012年3月

 東京電力が昨年2月、福島第1原発事故をめぐり現地調査を決めていた国会事故調査委員会(解散)に対し、1号機の原子炉建屋内部は実際に明かりがあるにもかかわらず「建屋カバーが設置されており、暗い」と虚偽の説明をしていたことが分かった。事故調はこの説明で調査を断念したが、東電は「担当者が誤認しており、意図的に虚偽を申し上げたつもりはなかった」としている。

 国会事故調の報告書によると、東日本大震災の発生直後、東電の下請け会社の作業員らが、1号機原子炉建屋の4階で出水を目撃。事故調は出水が重要機器の非常用復水器が壊れたためではないかと疑ったが、「現場調査できないため、出水元は不明」と記していた。

 東電によると、昨年2月、当時の企画部部長が事故調の田中三彦委員を訪問。映像を示した上で、「映像は建屋カバー設置前のものなので明るい」とした上で、建屋カバーが付けば真っ暗になることや照明が付いてないことなどを説明した。

 ところが、実際は建屋カバーはすでに完成しており、映像は設置後のものだった。天井には照明が設置され、東電の説明は現状と異なるものだった。

 東電は「誤った説明をしたのは申し訳ないが、当時はまだ足場が悪く手すりもない状態で滑落の危険があり、現地調査は困難だったことも担当者が申し上げている」と説明している。

虚偽説明で東電社長が陳謝 衆院予算委
産経 2013.2.12 12:05


衆院予算委員会民主党辻元清美氏の質問に答える東電の広瀬直己社長=12日午前、国会・衆院第1委員室(酒巻俊介撮影)

 東京電力の誤った説明で国会事故調査委員会(解散)による福島第1原発事故の現地調査が中止になった問題で、衆院予算委員会は12日、東電の広瀬直己社長を参考人招致した。広瀬社長は「誠に申し訳なく思っている」と陳謝し、外部の有識者による調査を進めることを明らかにした。

 民主党辻元清美議員による質問。広瀬社長は「間違った説明に対する背後の要因を調査しなければならないと思っている。担当者の思い込みがあった。悪かった点はしっかり直していかなくてはいけない」と答弁した。

 東電は昨年2月、1号機の現地調査を決めていた国会事故調に対し、原子炉建屋内部は実際に明かりがあるにもかかわらず、「現場は真っ暗」と事実と異なる説明をしていた。

福島原発関連で付け足し
新潟県の時差の無い話題です。

知事「犯罪行為」と批判…がれき焼却灰の管理で
 震災がれきの本格的な受け入れと焼却が12日、新潟県内で初めて柏崎市三条市で始まった。
焼却後の灰の管理を巡り、泉田知事は両市の対応を「犯罪行為」とやゆしたが、柏崎市は強く反発した。
 この日、柏崎市三条市のごみ焼却場に木くずそれぞれ約3トンを載せたコンテナが到着。コンテナ周囲の空間線量が通常の範囲で、木くずの放射線量も基準値以下だったので、一般のごみと混ぜて焼却を行った。

 これに対して泉田知事は「被災地支援に名を借りて放射能管理の基準を緩和することにほかならない。このまま焼却灰をずさんな管理で埋却を進めることは将来の世代への犯罪行為と言わざるを得ない」と両市の対応を痛烈に批判した。

 一方、会田洋・柏崎市長は「一体どういう法に触れるのか。国や全国の災害廃棄物を受け入れている自治体がすべて犯罪者ということになる。知事の発言としては極めて不穏当」と記者団に怒りをぶちまけた。

 両市は、焼却灰などを最終処分場に埋め立てる予定で、灰の放射性物質濃度や木くずの線量などは定期的にホームページで公表する。3月25日までに柏崎市が111トン、三条市が145トンを受け入れる。 

(2013年2月13日11時09分 読売新聞