Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

長岡往復

昨日は舟見倹二さんとワイフと3人で長岡往復して来ました。米山辺りからかなりの霧で珍しい天候でした。

まず、西山で高速を下りて江口ダンゴ屋にあるギャラリー宮本の「小林五空」展へ。ギャラリーの壁一杯に、墨の変容、その生成の瞬間を定着させた爽やかな作品群が展開していました。写っている人物は舟見さんとギャラリー宮本運営スタッフの坂本昌紀さんと笠原照子さんです。







次は、ギャラリーmu-anで古着「ボロ」展へ。時空を経た古着や麻布などの質感、リアリティが新鮮に見え、現代文明の忘れ物を見ている感じでした。人間は、機能や便利の合理だけでは満足しない過去・記憶・歴史と今を往復しながら日々を生きる生き物であることを改めて思いました。そこで立見さんからお声をかけていただき、療養されているご主人様をお見舞いすることに。療養中とは思えないご主人の洒脱なお話が伺えて感動。30分近く、笑い声の絶えない時間でした。
次はギャラリー沙蔵へ。恒例の「椿」展の開催中でした。

そこに明日(5日)から「板絵の蔵飾り」展への作品を搬入。その後、昼食。
続いて、県立近代美術館へ。宮下東子さんにお会いし、ギャラリー湯山の舟見倹二個展のポスターを貼ってもらうことを依頼。

また、佐藤久美子さんと新任の青木善治さんともお会いしました。そして開催中の「近代日本画の精華」展と常設展を見てきました。

昨日一日を通して沢山の作品を見ました。その大半は所謂「イメージ」でした。イメージでないのは北斎富嶽三十六景の3〜4点と広重の一点。これらはイメージですが「イメージのイメージ」のある作品という意味です。ギャラリー沙蔵に搬入した私の作品は現実からイメージに誘い、また現実に還る作品という位置づけになります。沢山のイメージだけの作品を見るとその見させられ方に疲れます。たかがイメージのアートを見て、されどアートのメタに思いを馳せるというような感じの一日でした。