Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

堀川紀夫個展-31

これまでにストックしていた材料、未完のネタなどをうまく使い、生かした作品がつくれると気分がいいものです。今回の作品はそのような例にあたります。
10年以上前の事、友人Mの住宅改修工事の際に直径80cmくらいの屋敷内の杉が2本切られて、高さ60cmくらいの株が残されいました。その株の部分に関心を持ち、何かオブジェっぽい家具か彫刻をつくろうと思っていただいて来ていました。その株を切るためにチェーンソーをわざわざ購入。
その株は板と輪切りに製材し、板の部分は作品に生かすことができたものもあります。輪切りにしたものはヒビが入ってしまい、一枚は植木用の室内テーブルに生かしましたが、なかなかうまく使えないでいました。
それをこの月曜日にうまく使いこなす事が出来ました。一旦使いこなせれば同じレベルのものはどんどんとつくれるようになります。
まず、輪切りの杉を扇形に割ります。

年輪のイメージに沿って階段を刻みます。のこぎりとのみなどで作業します。杉は柔らかくのこぎりで切るのは簡単です。

見た目に宜しいように「階段のイメージ」を形作って行きます。



最上段の部分に彫刻を据えます。小さなものを大きく見せる手法の一つです。

昨日からこのような作品が合わせて4つ出来ました。タイトルは「ポラリスへの道標」としておきます。
この丸い部材は釣り糸をスムーズに通すために釣り竿に付けられているものです。これ自体は高さ5cmくらいです。