Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

游文舎での個展−4

游文舎個展での出品作品の紹介です。
この度の個展では、在庫の素材を出来るだけ使うということを方針の一つにしました。
50年前の油絵の具、固まった蛍光塗料、Fさんから形見分けのようにいただいたラッカースプレー等を自分なりの手法、考え方で使いこなすということ。
これまでの歩みで残され、捨てられなかった素材の一つに「キャンバスの切れ端の残り物」があり、小さなサイズの張りキャンを幾つかつくって作品をものにしようとしたのですが、まだ人様に見せられるまでに実現できませんでした。
この作品は、そのような切れ端を見つめる過程で思いついたものです。
自明なものとしてのキャンバスと張り枠。その張り枠を捨て去ってキャンバスという素材自体を素材として位置づけること。キャンバス自体を素材に何か意味をつくることが出来るのではないか。そこには、キャンバスの裏も表もない。ということで裏と表ではなくある大きさがある素材の両面にイメージを排してスプレー塗装をすることにしたわけです。キャンバス自体を支持体に絵画を成しているシュポール(支え)/シュルファス(表面)のヴィアラ等がいますがそれとは違うコンセプトです。
塗装されたキャンバス素材が見せる立体=ものとしての表情を見せる作品です。
題して「布彫刻」 素材/キャンバス布、スプレー塗料。このタイトルは一次案です。今後変更するかもしれません。



今日も当番で柏崎の会場で一日過します。