Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

游文舎での個展−5

色、顔料関係の作品です。

1968年に使った当時の新製品の蛍光塗料が固まったものを捨てられずにガラスを割って取り出して保管していました。その固まり物を見ると20歳代前半の頃が思い出されました。今回、その固まりをナイフで刻んで紙にボンドで貼付けました。題して「蛍光の記」。

同じ意図で「青の記」がありますが、どのような青絵具かははっきりしません。かなり昔の絵具の固まったものです。

「トラウマの整序ー赤ー」(昨年のギャラリー湯山での個展で発表)入っていた紙袋に付着した顔料をフキサチーフで定着したものです。

「トラウマの整序ー青ー」顔料そのものを見せています。1970年2月の新潟現代美術家集団GUNによる「雪のイメージを変えるイベント」で散布した四色に顔料の一つです。別のタイトルが「青粉彫刻」です。30立方cmのアクリルケースに入れています。ケースをつくるのにはそれなりのお金がかかりました。

上の2つは1970年2月の新潟現代美術家集団GUNによる「雪のイメージを変えるイベント」で散布した顔料の思い出につながります。私は赤の散布を担当しました。青は市橋哲夫さんの担当でした。残り物の顔料を何かに利用できないかと、処分せずに保管して来ました。この作品で40年以上前の記憶、体験の桎梏から開放されたと思っています。