Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

関根哲男展

柏崎の游文舎での関根哲男さんの個展(〜13日17:00まで)に舟見倹二さんと行ってきた。この頃舟見さんと一緒に行動することが多い。目的が同じなのでご一緒するわけだが、運転者として同乗していただく方がいることはありがたいことと思っている。
関根さんは大地の芸術祭の後、10月に東京での個展を終えたばかりで本当に活発な展開である。
今回は布を切って縄かパイプのような方向性を持たせて貼り付けてバーナーで焼き色をつける独特の方法に位牌の実物を埋め込んだ位牌シリーズともいうべき作品がメイン。それに錆を出し釘で穴を開けたりした90cm×181cmのトタンの板から位牌の形を下部を残して切って折って起こすという作品を床に配置する新作のインスタレーション。(今回の作品を含め、題名は「原生」と10年くらい一貫している。位牌を素材として扱っているこれらの作品を言葉で説明するのはなかなか難しい。ぎょっと意表を衝かれる作品群である。)
関根さん。最近特に意気軒昂の感じである。



オールオーバーの画面から抽象的な形が浮かび上がってくる作品。


位牌が林立して、見るものに迫ってくる。位牌に代表される死と死後のことを否が応でも考えさせられた次第。



帰り道に木村茶道美術館に寄ってきた。木喰さんの作品が2点あった。その他茶道の関係の茶碗や水差しの名品が沢山あった。茶道のことに知識もないのでコメントは差し控えるが、庭も広く訪れて一時を過ごすには申し分ない施設である。