Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

甲イカの骨

今日は義兄夫婦が遊びにくると言うので10kmくらい郊外にあるスーパーのs店に買い出しに行って野菜、山菜等を買ってきた。魚も安い店である。折しもかなり大きく新鮮で刺身に最適な甲イカが売られおり、最近改めて関心を寄せている観点のアート心から購入。アート心からと言うのはM・デュシャンの作品「ローズ・セラヴィよ、 何故くしゃみをしない?」に甲イカの骨が使われているからである。デュシャンの作品に使われていると同じ種類の甲イカであると言える根拠は全くないが、甲イカであるから当たらずとも遠からずである。
さて、中原佑介著の「デュシャン(新潮美術文庫49)」には『いかの甲は粉砕して鳥のえさにするところから、鳥かごの中にいれられたのであろう。「何故くしゃみをしない?」と言うタイトルは、作品の内容とは直接関係あるとは思えない』と仮説風に書いてある。


イカの骨を手に入れるため実際に包丁でさばいてみた。おなじみのスルメイカとかなり違う。その過程で内蔵やボディなど色々と意味深長な形がある事がわかり、その作品を解釈する珍説ができてしまった。これは中原さんの説とは違って、作品の内容そのものになるのではと思うに至った。それは完全に笑いとくしゃみをしながらの「ウ、フ、フ、フ、フ」である。(本当に笑えます)
急に甲イカの骨を取り出す過程を撮影する気になり撮影。




皮を取って刺身にしていく過程です。

このスルメイカの三角形に当たる縦長のびらびらが女性器そのものに酷似ています。このような性器説が今まであったのでしょうか。ヒントは、甲イカの泳ぐ姿を上から眺めると良い。いや、実際に買ってきて観察してみるのが一番であると思います。そう考えていくと、遺作を含めた沢山のエロ的なオブジェと軌を一にしているものと思えてきます。これで現代美術の原点の一つへの遡行の筋道が定立するのではと思えます。(修正)


これは取り出した結果としての骨。骨の形はそれなりに珍しく、美しい形です。