Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

訃報(吉村益信)

昨日(17日)の読賣新聞に先輩世代の作家吉村益信さんが15日に亡くなられた 訃報が載っていました。

私がちょうど20歳の頃に旧長岡現代美術館や毎日現代美術展で見たネオンやライトを使った発注芸術の作品やが本当に記憶に新しいです。篠原有司男さんの「前衛の道」は沢山のエピソードが書かれています。
ご本人に直接お会いした事はありませんが、一番最初に名前を覚えた作 家のお一人です。
本棚にある芸術生活の1969年12月号の批評家の眼:中原佑 介誌上ギャラリーのページに1968年の毎日現代美術展でコンクール優 賞に輝いた「ライトオンメビウス」が選ばれていました。
中原さんが3日の日に亡くなられたばかりです。吉村さんは東北 関東大震災の後です。
吉村さんは大震災の大惨事を冥界で中原さんにお話されている事でしょう。
謹んで吉村さんのご冥福をお祈り申し上げます。
当時見た作品を掲載させていただきます。
1966年の長岡現代美術鑑賞展の作品です。

1968年の毎日現代美術展の「ライトオンメビウス」。輪に沿ってライトが点滅して動いて行く作品です。その動きからシュシュシュというような小さな音が聞こえて来たこと、当時新進気鋭の美術評論家だった故赤塚行雄さんが現代の最高水準の作品であると絶賛していたことを記憶しています。

.1971年の現代日本美術展の作品です。急に作風が変化して驚きました。