雪アートのコンセプト−2
昨日に続き饒村楓石(義治)先生の句集より。雪という言葉の出てくる句を選んで掲載させていただきます。これらの句に雪国の人の思いや願いが純粋に凝縮されていると受け止めます。これらの句に全く共感していると言ってよいです。雪アートのベースにこのような身体の実感から紡ぎ出された先人の含蓄ある言葉が無数に散らばっています。雪アートを生成させるには自分の内面とに対話も含め、どうこれらの雪の言葉を掬うかです。
さて、これまで県内外の作家が生み出した雪アートでは「雪の世界を白く美しい世界であると幻想的に捉えている例が多い」と思いました。新潟現代美術家集団GUNによる「雪のイメージを変えるイベント」は晴れた日に実行され美しい映像が残されました。しかし雪は白く美しいものであって自然の驚異そのもの恐ろしいものです。雪アートを生成させるには雪の晴れの部分にアプローチしようと考えるだけではない視点が必要に思います。
大文字は昨日掲載したもの(日付は朝日歌壇掲載日)
一巻の雪嶺絵巻大玻璃戸 S38.2.24(始めての入選作)
六尺は小雪のうちと湯女のいふ S42.12.24
深雪まだ墓の形の残りをり S44.1.12
大雪の合間々々の小雪かな S49.2.22
降る雪に積る力の見えて来し S49.3.17
雪卸終えし安堵の梁を見上げる S52.3.20
また雪と根くらべの始まりし S55.10.26
雪国を捨てず雪解けある限り S58,3,6
雪国を讃え雪国より知らず S59,2,26
上記の句の掲載日の2.26はは私の誕生日の日です。因縁を感じ、更に饒村先生から学んでいきたいと考えています。
付け足しのコピペです。ものごとに対して最善の対策を取り手抜きせをしないということの見本と受け止めます。
3・11のツリー、危機凌いだクレーンの秘密
(2012年5月22日15時15分 読売新聞)
東京スカイツリー関係者が「最大の危機だった」と口をそろえるのが昨年の「3・11」だ。
大林組の田渕成明作業所長(58)がいた天望デッキ(高さ350メートル)は数分間にわたって大きく揺れた。ツリーの高さは624メートルに達していたが、「これくらいでツリーは倒れない」。自信はあったが、地上500メートルに取り付けられた作業用の大型クレーンのことが頭をよぎり、不安に駆られた。
ツリー最上部の揺れ幅は4〜6メートルに達した。しかし、クレーンは倒れなかった。実は着工前の検証実験で、大地震の際、既定の強度ではクレーンの信頼性に一抹の不安が残る結果が出ていた。そこで支柱強度を通常の1・25倍に高めていた。
さらに、ツリー本体とクレーンをつなぐ支柱に、揺れを減らす制振ダンパーという装置も取り付けた。田渕所長は「対策が甘ければクレーンはひっくり返っていたかもしれない」と振り返る。もしそうなっていたら大惨事は必至だった。
「工事にかかわった人たちの努力と、日本の技術力であの震災を乗り越えられた」。ツリーを運営する東武タワースカイツリー社の鈴木道明社長はそうたたえている。