Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

アートで事故死

Facebookで知りました。不幸としか言いようのない事故です。亡くなられたアーチストの冥福を祈ります。
東奥日報 2014.04.30より
芸術家の死因、一酸化炭素中毒か


作品の意図や仕組みを説明する、亡くなった國府さん(左)=26日

芸術家が死亡する事故を受け、しばらく閉館することを伝える国際芸術センター青森の張り紙

 青森市青森公立大学(香取薫学長)の国際芸術センター青森(ACAC)で個展開催中の芸術家・國府理(こくふ・おさむ)さん(44)=京都市=が作品内部で死亡した事故で、同大の福士耕司理事長は30日午前会見し、「作品で使用した軽自動車のエンジンの調子が悪く、國府さんが調整していた。結果として換気に問題があったと認識している」と説明。青森署は國府さんが排ガスによる一酸化炭素中毒で事故死した可能性が高いとみて、調べを進めている。

 同大や青森署によると、國府さんが倒れていた現場は個展会場内にある箱型の作品の内部。高さ2.71メートル、横4.5メートル、奥行き2.28メートルで、透明なアクリル板で組み立てられており、内部にある軽自動車のエンジンをかけて、底にたまった緑の液体をくみ上げて雨のように車体にかける仕組みになっていた。

 國府さんは29日午後5時半ごろ、作品外部にあるスイッチを入れてエンジンを作動させたが、調子が悪かったため職員に「点検する」と伝えていた。午後6時の個展終了前にエンジンの調整のため作品内に入ったとみられ、午後6時すぎ、國府さんが車両の後方であおむけになって倒れているのを職員が見つけた。発見当時はエンジンはかかっていなかったという。

 また、作品には排気用のホースが取り付けられていたが、國府さん本人が個展オープン前日の25日に「作品の意図に合わない」としてホースを外し、作品に空いていた穴をふさいだという。29日は再びホースを取り付けていたが、排気が機能していたかどうかは分かっていないという。

 福士理事長は会見で「極めて不幸な事態となり、市民や関係者にご心配をかけたことを心よりおわび申し上げる」と陳謝した。同大は、事故原因を内部で検証する方針で、ACACは当面閉館するとしている。