Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

1970年12月以降-2

好天に恵まれて、気持ちもよいゴールデンウィークである。今日は憲法記念日である。その憲法と関連づけて、古い写真から今日的意味を見付けてほしい。38年前の小西反軍闘争デモの写真である。写真アルバムのメモでは1971年7月5日とある。デモ自体には加わらず、歩道を歩いて撮っているが、デモ側から機動隊と対峙する位置から撮ったりもしている。

現場で撮影するという意味を強く意識した一枚である。右端の機動隊がこちらを撮影している。それをこちらが撮影している。その瞬間を撮影。その瞬間の記憶だけが今も新しい。

少し小競り合いがあった。竹竿が武器になっている。今は竹竿をこのようにすると凶器と見なされ逮捕されると思う。いずれにしても、このようなデモの場面は見ることが出来ない。

ジュラルミンの盾を持つ機動隊。もうほとんど忘れたが、盾を振り回してデモを横からつつく場面も見られた。

機動隊に先導されているデモ隊である。前の者を掴んで長い線を形を作るデモの隊列。最近のフランスのデモの様子や韓国の若者のデモの様子と比べれば、すでに隊列を組んでいる訳だから整然に近い秩序がある。

右側は新聞などの報道及びデモの参加者を分類したり不法行為を監視するなどの私服の警察。デモ側の支援者、それに傍観者、野次馬。
私は何をしていたのか。社会の権力構造を間近に体感するためであったと思っている。