Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

原点への遡行-B

昨日からの続き。
昨日の図版は、今月の焦点「高松次郎個展」の問題提起 BT 1969.4(石子順造)よりである。高松の個展は東京画廊で3期に渡って開催されたもの。(2月2日〜22日)図版は3期目の作品。それに関わってのコメントである。

この記事を読んで、同じような石がすぐ近くの信濃川の川原に無限にあるので、この身近な石を使って何か表現できれば面白いと思った。
これ以前に石子順造の新宿のアパートを前山忠に同行して訪れ、高松次郎の「点シリーズ」と静岡の丹羽勝次のトリッキーな作品を見て鮮明に記憶している。高松の作品は掲載した写真よりは小さく、丹羽の作品はメールアートになっていて荷札が付いていた。その他も幾つかあったが、どのようなものであったか記憶にはない。ここでメールアートがインプットされた。


このこととその後のBTのアースワーク特集、現代日本美術展の非物質的な作品や物質的な作品群、第1回箱根の森美術館の国際彫刻展などの動き。それに続くアポロ11号の騒ぎの中で7月の中旬に私の「石を送るメールアート」の構想が生まれた。
7月に入ってからは突然の尿管結石の激痛で1週間くらい入院したり期末事務で慌ただしかった。決行の日は7月21日。その当日はラジオの月面着陸の実況放送を聞きつつ、1年C組の美術授業で信濃川原へ出かけて地球の石拾いをしたというわけです。
高松さんの「点シリーズ」の作品実物は、その後も何回か見た。丹羽さんの作品は2005年の鎌倉画廊での「幻蝕」展で見た。