Art Site Horikawa-I

書くことを積み上げ、アート生成に向けての発想・構想力を鍛える。

コウイカの骨(甲イカの骨-2)

イカの骨(4月15日付け)でM・デュシャンの「ローズ・セラヴィよ、なぜくしゃみをしない?」に関して「イカの甲」だけをとらえて珍説を書いてしまったので、悪夢にうなされてしまった。甲イカコウイカイカの甲が頭から離れなくなって、今日もコウイカを買ってきてしまった。今日は、前回よりも丁寧にさばいてみることにした。
さばく途中で、はっきりと分かったのは、イカスミをとても多く持っている事。
甲の形が前回のものと少し違うこと。

その他、甲イカよりコウイカと書いてある文献が多い。
イカと言っても色々な種類がいる。甲の色がピンクのイカもいる。
コウイカの種類(ネット上より)
コウイカ目 Sepiida
英名 Cuttlefish
コウイカ科 Sepiidae
 ハナイカ属 Metasepia - ミナミハナイカ
 コウイカ属 Sepia - コウイカ、カミナリイカ(モンゴウイカ
 シリヤケイカ属 Sepiella - シリヤケイカ
フィラデルフィア美術館にあるという図版を見るとイカの甲の色はピンクみたい。白が酸化して黄色くなったか?
鳥かごに入っているものがどの種類のコウイカの甲なのか全く分かりません。
いずれにしても、本物を見ないで、いや今まで軽井沢と横浜で2度は見ている作品なのだが、当時は今のような問題意識がなく、したがって見ているのに見えなかった。
今日はいかさばきから骨取り出しへのプロセスを前回より丁寧に撮影しました。

よく洗ったのに墨がにじみ出てきました。この後も墨を洗い流すのに一苦労。イカ墨が本当に沢山入っています。








前回のものが上。それから今回は腹の中にハート形の臓器がありませんでした。このハート形の臓器の事について前回は書いてはいません。同じ種類のイカなので雄とメスの違いが在るのかとおもいます。今回の甲の方がシンメトリーの曲面がありエロティックで美しいと思います。

今年中に、この「ローズ・セラヴィよ、なぜくしゃみをしない?」色々な冊子やネット上の図版とデーターを頼りにイミテーションを作ってみたいと考えています。